維新人物のエッセンス3000余名の人物便覧 | |
防長維新関係者要覧 | |
田村 哲夫編 | |
マツノ書店 復刻版 ※原本は昭和44年 | |
1995年刊行 A5判 並製(ソフトカバー) 136頁 | |
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■本書の原本は、昭和44年、山口県地方史学会の機関誌『山口県地方史研究』の「別冊」として少部数刊行された。この種の編纂物では余人の追従を許さない元山口県文書館専門研究員・田村哲夫氏の会心作の一つとして、研究者の問で愛用され、ひそかに酷便されているものである。 ■内容は主として嘉永6年のペリー来航から明治9年の萩の乱に至る間の事変に関係した志士を中心に、生没年の判明した人たち約3000名について、その姓名、別称、生年月日、没年月日、出自、通称、雅号、所属隊、身分、死状、墓所などを膨大な関係史料にあたって調査し、簡潔にまとめた「人物史料のエッセンス」といえよう。 ■明治維新に活躍した山口県人の名簿はこれまでに何点か刊行されている。しかしそれらの殆どは、単に殉難者名を列挙したものにすぎない。本書は、殉難者はもとより、維新期の病死者、維新後の死亡者、および他県人で特に山口県と間係の深かった維新間係者なども総合した、他に類を見ない人名便覧である。 ■明治維新は後世に名を馳せた人たちだけによって成し遂げられたものではない。本書を見ると、私たちのすぐ近辺の庶民と呼ばれる人たちのなかにも維新関係者が沢山いたこと、そしてその多くが騒乱のなかに殉じていることを知り、改めて明治維新を身近に感じることができる。 ■座右に置いて非常に便利な本であるにもかかわらず、すでに刊行後25年もたち全く入手困難であり、再刊を望む声が高いため、編者およぴ山口県地方史学会の許可のもと若干部復刻し、新しい世代の研究者の便宜を計ることにした。 |