山口県に関する基本史料約1000点を解読
防長史料文献解題
山口県史編纂所・山口県編
A5判・軽装414頁

内容見本



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▼本書は、『防長郷土資料文献解題第1集』と『同第2集』を一冊にまとめて改題・復刻するものである。

▼この『第1集』は、昭和15年に山口県立中央図書館から発行され、続編にあたる『第2集』は、やはり山口県から、昭和29年に刊行された。

▼山口県には毛利家史料をはじめ多くの貴重な史料が保存されているが、この『第1集』は、昭和12年に発足した「山口県史編纂所」の仕事の一環として、それら史料・文献の中から500点を選び出し、当時の山口県郷土史学界の第一人者たちが、一冊ごとにその内容を解説・評価し、さらにその時代背景や資料の所蔵者などを唱らかにしたものである。

▼終戦と共に「山口県史編纂所」は閉鎖されたが、新たに「山口県文化史編纂委員会」が組織された。そして、『第1集』の刊行後に調査した史料中より460点を選んで解説を施し、同じ体裁で刊行されたものが『第2集』である。

▼1、2集ともその内容は、書目、社寺宗教、教育、文学、国史、地方史、文書、金石文、伝記、考古、民俗、地誌、理学、工学、美術、工芸、産業など多岐にわたっており、巻末には詳細な素引が付されている。

▼豊富な山口県史科のすぐれたガイドブックとして、研究者の座右に必備の一冊。