智将隆景、唯一の伝記
小早川隆景
 渡辺世祐/川上多助
 マツノ書店 特装復刻版 *原本は昭和14年
   1997年刊行 A5判 上製函入 268頁 パンフレットPDF(内容見本あり)
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復刻に際して
■三卿伝編纂所は、元就・元春・隆景三卿の史実に基づく厳正な伝記の編纂を目的として、毛利・吉川・小早川の三家によって大正十年に創設されている。
■本書は、戦国時代史の最高権威・渡辺世祐氏の厳密な監修により、三卿伝編纂所の膨大な記録・古文書類を駆使して、この戦国期最大の軍政家の多彩な経歴や、深い人間性を浮き彫りにした、唯一無二の「小早川隆景伝」である。
■数々の史料は読みやすい現代文に訳されたうえ、揮然一体と本文に埋め込まれ、片言隻句に至るまで出典を明示してある。本書は完壁な伝記であると同時に、『毛利元就卿伝』と並んで、戦国期中国地方史の解明に不可欠の根本史料集ともいえよう。
■本書初版は昭和十四年に東京の三教書院からごく小部数刊行され、幻の名著として知られていた。昭和五十五年、小社ではB6判の初版本をA5判に拡大して復刻したが、直ちに売り切れ、入手困難となっていた。今回は「特装版」として再復刻するものである。

『小早川隆景』目次
 第一章 安塾における小早川氏の地位
 第二章 隆景の小早川氏相績
 第三章 毛利元就の部将としての隆景
 第四章 山陽道の経略
 第五章 織田信長との抗争
 第六章 四国経略の功績
 第七章 豊臣秀吉との交歓
 第八章 九州役とその活動
 第九章 小田原陣とその劃策
 第十章 文禄役とその功績
第十一章 その晩年と薨去
第十二章 豊臣氏の宿将としての地位
第十三章 毛科氏擁護とその地位
第十四章 その修養
第十五章 その一族
第十六章 その人物と遺蹟
あとがき 吉村宮男